neyearの日記

〇〇系男子の自戒

アイデンティティ

好きなモノは?

趣味は?

 

この手の質問は苦手だ。

 

犬が好きだった。

犬は家から追い出された。

妹が好きだった。

妹とはいつの日からか疎遠になっていた。

アニメが好きだった。

漫画が好きだった。

テレビゲームが好きだった。

麻雀が好きだった。

娯楽で得られるモノの小ささに気づいた。

娯楽にハマる自分が嫌いになった。

クラスの可愛い子が好きだった。

気になる子がいた。

噂が流れて、今となっては話すのさえ気まずい。

親友と呼べる友達がいた。

この人とは卒業しても仲が続くんだろうな、っていうくらい仲が良かった。

その人に打ち明けた相談が、よくわからない噂となって周りに広がっていった時ほど辛かったモノはない。

料理が好きだった。

掃除も好きだった。

洗濯も嫌いじゃなかった。

誰かの為にやる行動ほど、胸を張れたモノはなかった。

そんな私はきっと親の事が好きだったのだろう。

父親は消えて、母親は再婚した。

新しく妹が生まれた。

私の親はもういない。

音楽を聴くのは好きだ。

ただ、こだわりをもって曲を聴けた試しはなかった。

国境を越えたジャンルから適当に曲をプレイリストに入れていくモノですから、人に理解された試しはほとんどなかった。

いや、好きなアーティストがいる人にこんな話を持ち出すのは野暮だろうと、決めつけてしまっていた。

本を読むのは好きだ。

誰にも否定されない。

本を読む自分も、なかなか悪くないモノだ。

何より、誰にも迷惑をかけないところがいい。

趣味と呼べる唯一のものかもしれない。

趣味と呼べたモノに旅行がある。

もちろん、旅行は好きだった。

駅、美術館、博物館、道、公園、飲食店、温泉、商店街、山、海、水族館、いろんなところに行った。

今はよくわからない感染症対策のせいで、県内の公共施設は閉業している。

海外へ行くことはもちろん、県外に行くことも大変な時代になっている。

嫌な話だ。

 

こんなモノであるから、好きなことや趣味の話は苦手である。

辛うじて読書を趣味に上げれるが、別段好きな作家がいるわけでもなし。

そもそも普段何読んでるかなんて、言う気すら起きない。

なぜなら、意味がないからだ。

自分のために読んでいる。

それは人に勧めるためではないし、人を説くためでもない。

紹介さえする事はあるだろうが、読書をテーマに会話が盛り上がる事は無いだろう。

 

最近、自分のアイデンティティを問われる機会が多い。

私といえばなんだ、と言う話である。

傍からみると、私は謎な、ミステリアスな人らしい。

そう思ってもらうのは構わない。

しかし、それで噂されたり、変な決めつけがあるのであれば、今すぐにでも「それは違う」と声を大にして言いたい限りだ。

そも、普段の姿が自然体であるので、「実は…」や、「ホントは…らしいよ」などの噂は無駄だと考える。

私は人を傷つけないように本音をオブラートに包んだり、冗談を言ったりすることはあるけれども、人を傷つけるような、見栄を張るような嘘をついた覚えはないのだ。

わりかし誠実に生きているので、是非とも貶めるような噂や詮索はやめていただきたい。

 

自分の趣味について話すようにしたら?とも言われたが、余計なお世話である。

お前は俺のなんなんだ。

知りたいなら聞いてこい。

しっかり答えてやる。

そもそも、自分のことについて話すより、人の話を聴くだけで満足できてしまうので、話題が尽きない限り自分から話題を切り出す事はないだろう。

案外、人の話をしっかり聞くだけで、時間はすぐに流れていくモノである。

 

私は、人の話を聞くのが好きなのかもしれない。

そして、自分の話をだらだら話すのが嫌いなのかもしれない。

聞き上手な人なのかはわからないが、アイデンティティなんて、こんなモノで良いんじゃないだろうか。

 

主張が控えめな人間。

謙虚な人間。

周りの意見を聞くだけ聞くような人間。

それが私だ。

 

外見がなんの脈絡もなく変化するモノなので、最近アイデンティティあるのかと聞かれた気がするが、その答えはここで答えておこう。

外見が変化する前は、ほぼ、必ず、誰かに「似合ってないよ」と言われているのである。

似合ってないのなら、似合うものを模索してみたくなるモノだ。

変化する理由としては十分すぎないか?

 

まぁ、なんだ。

要はなんや、って話でありますけれども。

 

俺が髪切った理由はモテたいから、な訳ねーから。

髪長かったら時に似合ってないと言われただけだから。

 

…これを面と向かって言えない自分もだいぶ大変な性格を持っていると思うけれどね。

ほんと、我ながら嫌なやつである。